【修羅場とは】 阿修羅にまつわる神話の修羅場がほんとに酷い!

f:id:HaruSaki:20180829151807j:plain

出典:インドラを載せるアイラーヴァタ Wikipedia

こんにちは、修羅場とは何か5歳の長男に問われて少し困惑しているはるさきです。この子は一体修羅場の何を知りたいのか・・・

ということで、今回は修羅場とは何か、古代インドの神話から見ていきたいと思います。

 

修羅場とは帝釈天と阿修羅が戦った場所のこと

修羅場のシュラは、阿修羅のシュラ。

修羅場とは、もともとは阿修羅と帝釈天が戦った場所のことを指します。

転じて、激しい戦いの現場や悲惨な場面を意味するようになりました。

 

帝釈天と阿修羅の像を見たことがある人は、え?この二人は戦ってたの?と思うかもしれませんが、戦っていたのは仏教が始まる以前の話。しかも、古代インドでは阿修羅とは1人ではありませんでした。

 

もともとは アスラ (阿修羅 असुरとは超自然的な力をそなえた神のような存在を意味しました。

時代が下るにつれて、インドラ (帝釈天 इंद्र) が率いる神々の軍勢に敵対する勢力として魔族とみなされ、悪魔的な存在とされたようです。インドラは神々の中の英雄的存在ですが、アスラは魔族の総称みたいな感じですね。

 

ちなみに仏教では、だいぶキャラクターが変わって、帝釈天も阿修羅も守護神という位置づけです。

 

インドラの修羅場が凄い・・・!

そういうわけで、アスラはインドラ率いる神々の軍勢と戦っているんですが、戦いも一度や二度じゃありません。三界の主権をめぐって、何回も戦いを繰り広げています。

 

神々 (デーヴァ) とアスラの大きな違いとして、神々が不死であるのに対して、アスラは普通に死にます。その時点で絶対神々のほうが強いでしょ?と思うかもしれませんが、実はかなりいい勝負。

インドラは幾度となくアスラ達に負けて天界を追放されています。

 

しかも、インドラは神々のリーダー的存在なんですが、けっこう問題のあるキャラクターで、アスラだけでなく仙人とか賢者も敵にまわしちゃいます。

酒癖と女癖が悪いんですね。

ガウタマ聖仙の妻アハリヤーと関係を持った際には、1度目は全身に女性器の印を一千個も付けられる呪いを、2度目は自身の性器を奪われるという呪いをガウタマ聖仙から受けた

出典:インドラ - Wikipedia

全身に1000個の性器とか・・・! もう絶望しかないですよね。

昔の神話って、呪い方がほんとに凄い!

 

アスラとの戦いよりもこっちの方がずっと修羅場だと思います。

恥ずかしくて生きていけない。不死の神なのに…

 

でも、なんだかんだでインドラは他の神から羊の睾丸(!?)をもらって、全身の性器も千眼(!?)に変わって、最終的にはアスラとの戦いに勝利します。

修羅場の阿修羅は最後は負けちゃうんですね。

 

備考:阿修羅について

時代で言うと、紀元前15世紀頃のインドではアスラはまだ神々の一種でしたが、紀元前9世紀頃には悪魔っぽい扱いを受けていた模様です。

ちなみにブッダが仏教を開いたのは紀元前5世紀頃、中国に仏教が伝わったのは紀元後1世紀頃と推定されます。

中国に伝わったあとに「阿修羅」の漢字があてられ、略して「修羅」とも言われるようになったようです。

 

ちなみに、古代イラン・インド共通時代にアスラとされていたヴァルナ神は、ゾロアスター教最高神アフラ・マズダーに相当します。

アスラは、インドでは悪魔、ペルシアでは最高神になっているんですよね。

神になるか悪魔になるか、紙一重な感じ、多神教ってほんとカオスで面白いなと思います。